2008/08/04
春山対信長 8月3日更新
張角が雲に乗り
阿君と穏やかに
世間話をしていると
先程、春山と別れた
禅ダムが仙人達の
前に現れた。
「おや、張角さま。
この方は何方か?」
張角は
髭をツマミながら
微笑むと、
後輩仙人の
セイメイに
目の前の男を
紹介した。
「おお、阿君よ。
彼は我の友人、
元禅僧の若い行者
安室君じゃ」
安室君は深く
頭を下げる。
時間も在りませぬゆえ、
早速、力試しを所望する!
と言うが早いが
阿君の後ろに控える
百体の雷神たちを
金色白光の
雷撃が襲い
阿君眷族の雷神たちは
跡形も無く灰になった。
「おや、張角さま。
今始め奉るとも
宜しかろうか?」
「うむ、よろしい」
その声を聞くと
阿君は九字を切り、
さらに鬼字を書いた
一万二千枚の
呪符を袖から
投げ打つ
「摩訶迦羅」
前後の空間に
薄い紙が舞い踊り
阿君の背後に集まると
巨大な黒い護法神が
姿を現した。
「おやおや、若僧。
吾が泰山府君のみを
この国に勧請したとでも
想うておりましたか?
それは、それは
浅はかなりし人のさが。
占事略决程度の
占いで喜んでおった
陰陽寮の丁稚達も
愚かしゅうてならぬが、
折角書いた夢占とても、
帳面通り式に敷くさって
逆の働きも考えぬから
陰陽道も法力も
衰えるのだ若僧。
血気に逸り易も棄て、
世の時代という
無益な架空の領域で
悪龍が暴れておるよ、
時は戦国下克上
己に克てもせず
下が上に来るそうな。
下も上も等しく迷妄。
天地人とは
如何なるモノか
世の時代には
知る者も無く
真に以て
片腹痛きことよ
其処の血気盛んな
元禅僧よ。
この気持ち解るかえ?
智妙法居人不日と説く
汝自身を修めるべし」
暗黒の護法神が
巨大な眼で安室君を
睨みつけると
流石の禅ダムも
蛇に睨まれた
蛙の様に焦り
額から脂汗を流す
「おのれっ」
漆黒の巨大な腕が
禅ダムの小さな体に
振り下ろされると同時に
阿君は静かに囁いた。
「天狗増長慢、やり直せ」
ゴシャ
鈍い音と共に
禅ダムは
元来た方向に
吹き飛ばされてしまった。
テントで結界を張って
スヤスヤと眠っていた
春山信玄の横を
擦り抜けた安室君が
見事、地面に埋没する。
その衝撃音が凄くて
流石に眼を覚ました
春山は寝転がりながら
眠そうに呟いた
「飛んできて埋まる。
ギャグの基本にして
真に奥が深い。
これは名人芸の
領域に到達したかも
知れないよ安室君」
禅ダムは逆さまに
地面に刺さったままで
春山信玄に叫ぶ
「ダメでした先輩っ、
冗談が
通じない相手が
迫って来ます!
私では敵いませぬ
後は任せます」
春山は地面に
刺さりながら話すなんて
随分器用な人だ。
爪先は喋らないから
ああ、別のドコかで
喋ってるのかと
視線を下げて見たら
嫌な考えが
想いついたので
頭を振って掻き消した。
そして、二度寝をしようと
ゴロゴロした後に
気がついたように
驚愕の表情で叫んだ。
「無理だからって、
人に任せないでよ!
責任感の欠如だ」
そう言いながら、
杖を振り回して
結界を張ると
春山の姿が肉眼では
見えなくなった。
「待って下さい、先輩。
姿が見えません
何処に居るのですか」
「その状態でね、
普通に見えるものが
見えないとか言うのって
少しアレだよね。
それだけ元気があれば
君は平気だよ。
二回戦も頑張ってちょ」
そう言うと気配を
完全に消して
木の陰に隠れて
阿君が飽きるか
禅ダムが勝つか
とにかく、騒ぎが
沈静化するまで。
春山信玄は、
自分に優しい
紳士な眼差しで
勝負の行く末を
見守る事にした。
「がーんばれ、安室君」
(阿君に御菓子一袋賭けるわ)
少し精霊を練って
何となく空気にしたら
出来たタイプの
ケイトちゃんは
菓子が欲しいという理由で
勝率の高い
アベノセイメイに賭けた。
「じゃあ、禅ダムと
僕の連合チームに
御菓子一年分!」
春山信玄は
面白そうなので、
勢いに任せて
適当に言ってみた。
(どちらにしても、
食べる人は同じだけど)
「まあ結局、詰る所は
世の中のモノは全部、
陰陽の合一と
衝突消滅の後の
陰陽生成が
細かい時間に
起こっていて
相互の位置と
空間と時間を越えて
規則的に右往左往する
反射の位置と
バリエーションの違いで
残念ながら
一回的な法則性も在る。
筋書きが分ってる
人もいるけど
特にやるコトも無いから
語り部になってるだけ。
今踏んでる地面も僕も
材料は同じかもね。
恐れ入谷のクラッカー
霞の如く生きるのが
身上の仙人に、
勝ち負けも何も
在るものか。
だから、木の陰に
隠れているの
めんどくさいのが嫌とか
そういうアレじゃないの」
(言い訳はイイから
セイメイが勝ったら。
高級チョコ、一年分ね)
春山は、墓穴を掘った。
阿君と穏やかに
世間話をしていると
先程、春山と別れた
禅ダムが仙人達の
前に現れた。
「おや、張角さま。
この方は何方か?」
張角は
髭をツマミながら
微笑むと、
後輩仙人の
セイメイに
目の前の男を
紹介した。
「おお、阿君よ。
彼は我の友人、
元禅僧の若い行者
安室君じゃ」
安室君は深く
頭を下げる。
時間も在りませぬゆえ、
早速、力試しを所望する!
と言うが早いが
阿君の後ろに控える
百体の雷神たちを
金色白光の
雷撃が襲い
阿君眷族の雷神たちは
跡形も無く灰になった。
「おや、張角さま。
今始め奉るとも
宜しかろうか?」
「うむ、よろしい」
その声を聞くと
阿君は九字を切り、
さらに鬼字を書いた
一万二千枚の
呪符を袖から
投げ打つ
「摩訶迦羅」
前後の空間に
薄い紙が舞い踊り
阿君の背後に集まると
巨大な黒い護法神が
姿を現した。
「おやおや、若僧。
吾が泰山府君のみを
この国に勧請したとでも
想うておりましたか?
それは、それは
浅はかなりし人のさが。
占事略决程度の
占いで喜んでおった
陰陽寮の丁稚達も
愚かしゅうてならぬが、
折角書いた夢占とても、
帳面通り式に敷くさって
逆の働きも考えぬから
陰陽道も法力も
衰えるのだ若僧。
血気に逸り易も棄て、
世の時代という
無益な架空の領域で
悪龍が暴れておるよ、
時は戦国下克上
己に克てもせず
下が上に来るそうな。
下も上も等しく迷妄。
天地人とは
如何なるモノか
世の時代には
知る者も無く
真に以て
片腹痛きことよ
其処の血気盛んな
元禅僧よ。
この気持ち解るかえ?
智妙法居人不日と説く
汝自身を修めるべし」
暗黒の護法神が
巨大な眼で安室君を
睨みつけると
流石の禅ダムも
蛇に睨まれた
蛙の様に焦り
額から脂汗を流す
「おのれっ」
漆黒の巨大な腕が
禅ダムの小さな体に
振り下ろされると同時に
阿君は静かに囁いた。
「天狗増長慢、やり直せ」
ゴシャ
鈍い音と共に
禅ダムは
元来た方向に
吹き飛ばされてしまった。
テントで結界を張って
スヤスヤと眠っていた
春山信玄の横を
擦り抜けた安室君が
見事、地面に埋没する。
その衝撃音が凄くて
流石に眼を覚ました
春山は寝転がりながら
眠そうに呟いた
「飛んできて埋まる。
ギャグの基本にして
真に奥が深い。
これは名人芸の
領域に到達したかも
知れないよ安室君」
禅ダムは逆さまに
地面に刺さったままで
春山信玄に叫ぶ
「ダメでした先輩っ、
冗談が
通じない相手が
迫って来ます!
私では敵いませぬ
後は任せます」
春山は地面に
刺さりながら話すなんて
随分器用な人だ。
爪先は喋らないから
ああ、別のドコかで
喋ってるのかと
視線を下げて見たら
嫌な考えが
想いついたので
頭を振って掻き消した。
そして、二度寝をしようと
ゴロゴロした後に
気がついたように
驚愕の表情で叫んだ。
「無理だからって、
人に任せないでよ!
責任感の欠如だ」
そう言いながら、
杖を振り回して
結界を張ると
春山の姿が肉眼では
見えなくなった。
「待って下さい、先輩。
姿が見えません
何処に居るのですか」
「その状態でね、
普通に見えるものが
見えないとか言うのって
少しアレだよね。
それだけ元気があれば
君は平気だよ。
二回戦も頑張ってちょ」
そう言うと気配を
完全に消して
木の陰に隠れて
阿君が飽きるか
禅ダムが勝つか
とにかく、騒ぎが
沈静化するまで。
春山信玄は、
自分に優しい
紳士な眼差しで
勝負の行く末を
見守る事にした。
「がーんばれ、安室君」
(阿君に御菓子一袋賭けるわ)
少し精霊を練って
何となく空気にしたら
出来たタイプの
ケイトちゃんは
菓子が欲しいという理由で
勝率の高い
アベノセイメイに賭けた。
「じゃあ、禅ダムと
僕の連合チームに
御菓子一年分!」
春山信玄は
面白そうなので、
勢いに任せて
適当に言ってみた。
(どちらにしても、
食べる人は同じだけど)
「まあ結局、詰る所は
世の中のモノは全部、
陰陽の合一と
衝突消滅の後の
陰陽生成が
細かい時間に
起こっていて
相互の位置と
空間と時間を越えて
規則的に右往左往する
反射の位置と
バリエーションの違いで
残念ながら
一回的な法則性も在る。
筋書きが分ってる
人もいるけど
特にやるコトも無いから
語り部になってるだけ。
今踏んでる地面も僕も
材料は同じかもね。
恐れ入谷のクラッカー
霞の如く生きるのが
身上の仙人に、
勝ち負けも何も
在るものか。
だから、木の陰に
隠れているの
めんどくさいのが嫌とか
そういうアレじゃないの」
(言い訳はイイから
セイメイが勝ったら。
高級チョコ、一年分ね)
春山は、墓穴を掘った。




