2008/08/21
大切なモノ
大好きなコト
大寂大惹、往き過ぎるごと
大空に人の涙は昇り
空想に流れ耀く世界を創る。
大切を抱きしめて恋する世界を育んで
静寂と風に聞こえる
幽幻夢幻の調べを編む。
空想に繋ぎ
現実に舞う
夢想に夢観る心在り
無相に自ずからなれよ
門無き幽玄
玄人も無し。
子供、年長者、善き夢を編み易き
落日の燈を瞳に宿す者は
海岸の砂の城を創る
波打ち寄せ寄せ、泡と消え消え
当然の事、当然の事。
其処は心の安息所
遊戯の始まりと終わり、波と波の間
夢観る時間の境界線に存在するモノ。
それ故に
知るものも無し、
それ故に
知らざるものも無し、
虚空は楼閣、無想は眠り
桃果も香る幻学の園。
by 護睡庵(春山信玄) at 01:37 |
詩 |
comment (1)
|
trackback (0)
|
page top ↑
2008/08/16
阿君は雲より降りると
ゆったりと滑る様に
普化春山に近づいて
ゆるい言葉で
呪詛を浴びせかける。
「吾は万物四方の神を司る
陰陽大聖阿君なるぞ、
其処成る者は先刻の
無礼なる若輩者の
仲間なのであろう?
張角様より聞いておるぞ。
春山信玄とやら、
元来、万物は塵。
その縁によりて
愚物のそなたは、
塵に還るがよいぞ」
阿君は素早く式を打つ
無数の紙人形が勢いよく
空気を切り裂き
普化春山に襲い掛かる。
「ノウマクサラバ…ブツブツ」
普化は素早く
護神の言葉を唱え
全ての式を焼き尽くした。
「密教の坊主か!」
阿君が顔色を変えて叫ぶと
普化春山は
笑いながら答えた。
「クハハハ、
天仙止まりか。
陰陽大聖阿君殿?
わしは坊様でもない。
いや、人間も仙人も坊様も
全く関係の無いモノだ、
陰陽師の悪い癖だ、
仙人になった今でも
名称なんぞに振り回されおって、
タオの何たるかも知らぬとは
天狗増長慢、恥を知れと
言ってもしょうのないことだが。
まあ、アンタが今
そう想っているコト自体
タオの移動経路を
考えて観れば
欠かせないモノだから、
変に行動しなければ
問題は無いのだ、
でも今回の件、
協力する気が無いなら。
神通力は全部還してもらう。
悪いけど選択肢は少ないよ、
咎が在るだろう、タオに対して」
阿君は髪を振り乱して
天に向って叫ぶ
「私に咎など在るものか!
私は天仙に成ったのだ」
普化春山が杖を振ると
一匹の蝦蟇が現れた。
「それじゃあ、言うが。
この子は、
荒神さん所属の
蝦蟇だけど、
見覚え無いか?」
阿君の額に脂汗が滲む
「式でマジナイかけたよね」
アベノセイメイは
翳む視界が遠のく中で
嘆願するように
吾だけではない、
吾だけではないと呟いた。
「それと怨霊を人に憑けて
権力を得たよね」
それは…
阿君は還って
天仙に成ったことが
仇となり、
陰陽師時代の罪と
己の咎を自ら認め、
仙人としての
力を封印された。
人として陰陽師たれば
こうなる筈は無い。
このようにして、
神通力を封じられた
仙人には
早めの五衰が訪れ
即座にタオに
還されるというが
今回の目的と
そういうことは関係ない。
「いや、許すよ。
人間も仙人も
何れは骨になって
消えてしまうもの、
仲良くしたいものだ。
大義を振りかざし
罰することは
誰にも出来ぬ
それこそ
大いなる咎になるという
コトだけ判ってくれたら。
タオは許すと想うよ。
でも、協力するなら
僕達が元の時代に
カエルまで
君をカエルにして
生かしておくけど、
協力しないなら
もちろん即五衰。
世の中は、そんなに甘くない。
平安から戦国まで生きたら、
もう、土に還った方がイイよ。
仙人的な感覚から観ると
その方が自然だろうよ。
あと三秒以内で決めるように」
阿君は快く協力すると言い。
色々あって
大きな蝦蟇になった。
春山信玄が目を覚ますと
変な蝦蟇が居るので
地面に刺さっていた
安室君を掘り起こして
訊いてみたところ
「なんだかんだあって
蝦蟇にされた阿君が
協力してくれるそうです」
ほほぅ、
なんだかんだでは
全然判らないが
巧くいったのか。
さすが普化仙人!
そして、何か
思いついたのか
阿君に丁寧な
言葉で最初のお願いをした。
「協力要請、協力要請。
ジライヤみたいに
乗りたいのですが
いいですか?」
まったくもって
不服そうな顔で
阿君は答える。
「約束は約束だ。
言うことは聞いてあげよう。
ただし出来るだけ早く
術を解いて、
さっさと帰ってくれ!」
春山は、返事を待たずに
阿君蝦蟇に飛び乗り
意味不明な歌を口ずさむ。
「ひゃっほーい
気分はジライヤだ!
バイキーン忍者
ジーライヤ!」
その後、
青い顔をして
ゆっくり蝦蟇から
降りたオッサンは
掌を見つめて
一言呟いた。
「何かベタベタ。
乗らなければ良かった」
プライドがズタボロに
なっている所への
その一言が効いたらしい、
阿君蝦蟇の瞳から
涙が零れ落ちる。
安室君は
その光景を
うれしそうに
眺めて言った。
「ほらほら、
莫迦の言うことは
気にしたら負けですぞ。
まあ、世の中は
弱肉強食じゃ
ないらしいですから。
若輩者の仲間に
問答で見事に
敗れることも在りますよ。
まあ、何にしても
人を指差し罵れば
指三本は自分に
向いていると
言いますから。
調子に乗って
威勢よく
自分を罵っていたとは、
間抜けな話ですなぁ。
ははは、お互い
精進が足りませぬな
ぷぷっ」
一体、地面に
落とされる前に
彼は何を
言われたのだろう?
後輩の安室君、
チョット言いすぎで
随分、トゲがあることを
言っているなぁと、
春山信玄は
想ったのであった。
by 護睡庵(春山信玄) at 22:22 |
春山対信長 |
comment (0)
|
trackback (0)
|
page top ↑
2008/08/13
暗雲翻り、
雷雲、闇を引き裂く
最強仙人、阿君が
山の彼方より雲に乗り
こちらに近づいて来るまで
もはや一刻の猶予も無い。
春山信玄は、
自分の完璧な作戦が
いつも通り、没になったので
智慧者を呼び出して
何か、良い作戦を
考えてもらうコトにした。
「後方文殊、右方観音、
左方普化、前方不動。
虚無仙術、四方応現」
(はい、みなさーん。
それじゃ会議を始めますよ)
その後、短い
集中合議の結果
今回は普化仙人が
阿君の相手をすることになった。
春山信玄は肯くと
普化仙人が
やってくれるというので
任せることにした。
「それじゃ、
僕は寝るので
後は全部任せます」
(了承したよ、任せよ)
隠れていた
草叢から、ゆらりと
歩み出ると
普化春山は
杖を振りかざし
結界を解いて
地面に座り
杖を虚空に
絡ませながら
阿君の到来を
ただ静かに
待ち受けるのであった。
------------------------------------
よろしかったら、ランキング応援してください☆♪↓
by 護睡庵(春山信玄) at 13:20 |
春山対信長 |
comment (0)
|
trackback (0)
|
page top ↑