2008/03/15
連載童話「老人の木」
去年、童話の賞に出したのですが
今回、イイのが多かったらしくて
僕のなんか、全然だめだったのですが、
寝かせておいても、かわいそうなので
10枚分なので、少しずつ分けて載せますね☆♪
(ある程度、打ったら縦書きに載せます☆)
結構感動モノだと想ったのになぁ
---------------------------------------------------
連載短編童話「老人の木」
大きな公園のまんなかに
大きな木が一本ありました。
この立派な木は
公園を創る時、
最初に植えられたので
他の木たちは
「おじいさんの木」と呼んでいました。
おじいさんの木はとても優しくて
思いやりがあって、
他の木に悩みごとが
ありそうなときは
相談に乗ってあげました。
冬のつまらない時には
楽しいお話を皆に聞かせてあげました。
木たちを喜ばせることが
大好きだったから、
他の木たちも
「おじいさんの木」のことが
大好きでした。
ある暑い夏の夕方のことです。
空に真っ黒な雲が、ズンズン押し寄せて
風が緑の葉っぱを、ざわざわと騒がせています。
風が囁きました
「台風が来ますよ、私たちの愉快な踊りが
始まりますから、枝が折れないように
気をつけてくださいね」
そう言うと風は、おじいさんの
木の枝を揺らして
暑さで枯れた葉っぱを一枚
空に運んで行きました。
日が沈む頃、空には
あかくてさみしい太陽と
油粘土みたいに重い雲たち、
それを深くて、くらい夜の
あおいろが包みはじめています。
空の上では星達が、
台風が来るぞと言って
あわてて隠れました。
その様子を観た
おじいさんの木は
大きな声で言いました。
「みんな台風が来るぞ!
枝や根っこに力を入れて
折れないように
耐え抜くんだ!」
それを聞いた公園の木たちは
嵐に備えて地面に
根っこを伸ばしました。
ごうごうと言う音が
遠くの方から段々と
近づいて来ます。
そう思った時、
音も風も静まり…
木たちは真っ白な所に
いるような気がしました。
しーんとした公園は
時計が止まった時のように
誰の囁きも、きこえません。
長くて短い時計の音が
ひとつふたつとしたと想うと
ガオォッという声とともに
台風が木たちに襲い掛かりました。
風が咆えた声に驚いてしまったので、
木たちは小さな枝を
何本も折られてしまいました。
おじいさんの木が
とても強い風に逆らいながら
声をあげました。
「この勢いなら、そんなに
長くはいない!
とにかく耐えるんだ」
おじいさんの木が
言ったことは本当でした。
風の勢いは
二時間くらいでおさまり、
公園の所々に枝や葉っぱが
落ちている中、おじいさんの木に
風が、また
ささやきました。
「私たちの踊りはどうでした?
楽しかったでしょう。
また来ますね、それでは
サヨウナラ」
おじいさんの木は
空に出た月を見上げて
言いました。
「できれば、もう少し
おとなしく…
踊って欲しいものだね」
(続く)
今回、イイのが多かったらしくて
僕のなんか、全然だめだったのですが、
寝かせておいても、かわいそうなので
10枚分なので、少しずつ分けて載せますね☆♪
(ある程度、打ったら縦書きに載せます☆)
結構感動モノだと想ったのになぁ
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連載短編童話「老人の木」
大きな公園のまんなかに
大きな木が一本ありました。
この立派な木は
公園を創る時、
最初に植えられたので
他の木たちは
「おじいさんの木」と呼んでいました。
おじいさんの木はとても優しくて
思いやりがあって、
他の木に悩みごとが
ありそうなときは
相談に乗ってあげました。
冬のつまらない時には
楽しいお話を皆に聞かせてあげました。
木たちを喜ばせることが
大好きだったから、
他の木たちも
「おじいさんの木」のことが
大好きでした。
ある暑い夏の夕方のことです。
空に真っ黒な雲が、ズンズン押し寄せて
風が緑の葉っぱを、ざわざわと騒がせています。
風が囁きました
「台風が来ますよ、私たちの愉快な踊りが
始まりますから、枝が折れないように
気をつけてくださいね」
そう言うと風は、おじいさんの
木の枝を揺らして
暑さで枯れた葉っぱを一枚
空に運んで行きました。
日が沈む頃、空には
あかくてさみしい太陽と
油粘土みたいに重い雲たち、
それを深くて、くらい夜の
あおいろが包みはじめています。
空の上では星達が、
台風が来るぞと言って
あわてて隠れました。
その様子を観た
おじいさんの木は
大きな声で言いました。
「みんな台風が来るぞ!
枝や根っこに力を入れて
折れないように
耐え抜くんだ!」
それを聞いた公園の木たちは
嵐に備えて地面に
根っこを伸ばしました。
ごうごうと言う音が
遠くの方から段々と
近づいて来ます。
そう思った時、
音も風も静まり…
木たちは真っ白な所に
いるような気がしました。
しーんとした公園は
時計が止まった時のように
誰の囁きも、きこえません。
長くて短い時計の音が
ひとつふたつとしたと想うと
ガオォッという声とともに
台風が木たちに襲い掛かりました。
風が咆えた声に驚いてしまったので、
木たちは小さな枝を
何本も折られてしまいました。
おじいさんの木が
とても強い風に逆らいながら
声をあげました。
「この勢いなら、そんなに
長くはいない!
とにかく耐えるんだ」
おじいさんの木が
言ったことは本当でした。
風の勢いは
二時間くらいでおさまり、
公園の所々に枝や葉っぱが
落ちている中、おじいさんの木に
風が、また
ささやきました。
「私たちの踊りはどうでした?
楽しかったでしょう。
また来ますね、それでは
サヨウナラ」
おじいさんの木は
空に出た月を見上げて
言いました。
「できれば、もう少し
おとなしく…
踊って欲しいものだね」
(続く)




