2008/03/30
春山対信長 3月30日更新01
大手宝石会社
サンジェルマン小林
本社ビルの地下室で
春山信玄が
バーベキューセットを
時空航行装置に
詰め込んでいると
禅僧の安室君が
空気の層から
徐々に姿を現した。
「うわー、
春山さん助けて
お化けロボだ!
またビルを壊す気かぁ
やめろー」
小林君は
ある事件に巻き込まれた時
安室君に本社ビルを
木っ端微塵にされてしまった。
ビルの再建費用の
返済などで
暫らく赤字が続き
ストレスで血尿が出て
定期的な通院を
余儀なくされたという
経験がトラウマになり
安室君のことが少し
苦手になっていたのである。
安室君は少し変わっているが
根は優しい善い子なのに
こういう事って
難儀なことだなと
春山信玄は想った。
「それで、安室君。
牢獄から消えたって
新聞に書いてあったけど
あの後どうしたの?」
安室君は涼しげに
笑ってコトの顛末を
話してくれた。
「いや、今みたいに
空気になってですね。
一時的に、老師に
相談しに行ったのですが。
人様に迷惑かけるとは
言語道断じゃよと言われまして。
スパッと破門されてしまって…
もう仕方が無いから
空気の様に
生きて行こうと想って、
暫らく空気やってました」
それは、
達人の領域だなぁ
流石、渾沌氏制作の
空型改造人間だよね。
何だか後輩に
追い抜かれて
しまったなと思い
非常に感心して頷くと
春山信玄は
笑顔で問いました。
「それで、何の用?」
「いや、戦国時代に
一緒に行きたいなと
想ったので。
捕まったのだって
あの時、
先輩に呼ばれたのが
原因なのですから。
そうでなければ
今頃、座禅ツアーに
来た人に
お茶を振舞ってますよ。
何が悲しくて
空気なんて
やってなければ
ならないのか
解りませんよ…」
「そうじゃないだろ。
破門されたのだから
そうじゃないんだよ君は、
指示と違うことを
やったのは自分なのですから
そんなこと言うような
今の、あなたは
自分かわいさの
念の入りすぎですな
座禅修行が足らないよ」
(でも可哀想じゃない、
便利だから連れて行きましょうよ)
安室君が涙目で
私も連れて行ってくださいという
メッセージを無言で伝えてきた。
そのむさい視線が五月蝿いし、
観自在菩薩のケイトちゃんが
可愛い顔して頼み込むので
春山は渋々
安室君を連れて行くことにした。
「春山さぁん…
その、お化けロボも
来るのですか
こわいですよぉ」
サンジェルマンが
ただ、ひたすら
怯えている。
少し向こうを見ると
スーパーで買ってきた
ペットボトルと
ガスボンベを
何故か無理やり
春山のリュックサックに
詰め込んでいた
フランソワと
目が合ってしまった。
「おい、ダメだろがコラ!
なんで、僕のに
重いもの入れるの
お菓子が全部
つぶれちゃうだろうが…」
本気で怒った
春山に
そっと近づくと
フランソワは
栗色の髪の毛を
その細い指でかきあげて
春山を見つめる。
信玄は、おお何か
いい雰囲気じゃないかと
妙な期待をしていると
耳元にフランソワが
一言、囁いた。
「心配要らないでス。
お菓子はモウ、たべマシタ」
その言葉を聞いて
開いた口が塞がらなくなった。
しばらくして、
諦めがついた
春山信玄が
後ろを振り向くと
気配も
何の前触れも無く
いつの間にか、
姉が佇んでいた。
目が笑ってない
機嫌が、非常に
悪い時の顔だった。
「私に内緒で
面白そうな所へ
行くんだね。
随分偉くなったね、
信玄ちゃん。
ゲームで負けたくせに」
そう言いながら
無言で
春山の髪の毛を
四本ほど、グイと掴み
思いきり引き千切った
そこにいた、
フランソワを含む
全員の顔が
あまりの恐怖に
凍りついてしまった。
サンジェルマン小林
本社ビルの地下室で
春山信玄が
バーベキューセットを
時空航行装置に
詰め込んでいると
禅僧の安室君が
空気の層から
徐々に姿を現した。
「うわー、
春山さん助けて
お化けロボだ!
またビルを壊す気かぁ
やめろー」
小林君は
ある事件に巻き込まれた時
安室君に本社ビルを
木っ端微塵にされてしまった。
ビルの再建費用の
返済などで
暫らく赤字が続き
ストレスで血尿が出て
定期的な通院を
余儀なくされたという
経験がトラウマになり
安室君のことが少し
苦手になっていたのである。
安室君は少し変わっているが
根は優しい善い子なのに
こういう事って
難儀なことだなと
春山信玄は想った。
「それで、安室君。
牢獄から消えたって
新聞に書いてあったけど
あの後どうしたの?」
安室君は涼しげに
笑ってコトの顛末を
話してくれた。
「いや、今みたいに
空気になってですね。
一時的に、老師に
相談しに行ったのですが。
人様に迷惑かけるとは
言語道断じゃよと言われまして。
スパッと破門されてしまって…
もう仕方が無いから
空気の様に
生きて行こうと想って、
暫らく空気やってました」
それは、
達人の領域だなぁ
流石、渾沌氏制作の
空型改造人間だよね。
何だか後輩に
追い抜かれて
しまったなと思い
非常に感心して頷くと
春山信玄は
笑顔で問いました。
「それで、何の用?」
「いや、戦国時代に
一緒に行きたいなと
想ったので。
捕まったのだって
あの時、
先輩に呼ばれたのが
原因なのですから。
そうでなければ
今頃、座禅ツアーに
来た人に
お茶を振舞ってますよ。
何が悲しくて
空気なんて
やってなければ
ならないのか
解りませんよ…」
「そうじゃないだろ。
破門されたのだから
そうじゃないんだよ君は、
指示と違うことを
やったのは自分なのですから
そんなこと言うような
今の、あなたは
自分かわいさの
念の入りすぎですな
座禅修行が足らないよ」
(でも可哀想じゃない、
便利だから連れて行きましょうよ)
安室君が涙目で
私も連れて行ってくださいという
メッセージを無言で伝えてきた。
そのむさい視線が五月蝿いし、
観自在菩薩のケイトちゃんが
可愛い顔して頼み込むので
春山は渋々
安室君を連れて行くことにした。
「春山さぁん…
その、お化けロボも
来るのですか
こわいですよぉ」
サンジェルマンが
ただ、ひたすら
怯えている。
少し向こうを見ると
スーパーで買ってきた
ペットボトルと
ガスボンベを
何故か無理やり
春山のリュックサックに
詰め込んでいた
フランソワと
目が合ってしまった。
「おい、ダメだろがコラ!
なんで、僕のに
重いもの入れるの
お菓子が全部
つぶれちゃうだろうが…」
本気で怒った
春山に
そっと近づくと
フランソワは
栗色の髪の毛を
その細い指でかきあげて
春山を見つめる。
信玄は、おお何か
いい雰囲気じゃないかと
妙な期待をしていると
耳元にフランソワが
一言、囁いた。
「心配要らないでス。
お菓子はモウ、たべマシタ」
その言葉を聞いて
開いた口が塞がらなくなった。
しばらくして、
諦めがついた
春山信玄が
後ろを振り向くと
気配も
何の前触れも無く
いつの間にか、
姉が佇んでいた。
目が笑ってない
機嫌が、非常に
悪い時の顔だった。
「私に内緒で
面白そうな所へ
行くんだね。
随分偉くなったね、
信玄ちゃん。
ゲームで負けたくせに」
そう言いながら
無言で
春山の髪の毛を
四本ほど、グイと掴み
思いきり引き千切った
そこにいた、
フランソワを含む
全員の顔が
あまりの恐怖に
凍りついてしまった。




